大型自動二輪の思い出

社会人になった時、新人で出来る仕事がなさすぎた為、

毎日定時で仕事を引き上げた。

 

とにかく暇だったから、学生時代取った普通二輪の免許があったので、

バイクでも買おうかと悩んでた。

 

でも、いいバイクは全部大型バイクで、免許が必要だった。

まてよ。。。大型二輪なら、二週間程度の講習で所得できるのでは?

なおかつ、そこまで金もかからない。実技のみで取れる!

 

そう思って、講習を受けれる学校を調べたら、

偶然、近くにあった。

 

そこで仕事帰りと土日を使って、講習を受けていた。

一日1時間程度だったけど、二週間程度で取れるので、真面目に通った。

 

大型の場合、ある程度乗り方を知ってる前提で教えてくれるので、

バイクがただ大きくなっただけ、あくまで取り回しとかが大変だと思った。

 

ただ、練習のコースが大変だった。

スラロームと段差の運転が難しく、練習中全てダメ出しされた。

ただ、本番のテストでは、あくまで総合的に評価されるので、

その二つの箇所は、最悪下手でも失敗しなければ合格できた。

 

そして本番当日。

 

普通二輪と大型二輪の人は一緒の日に卒業試験があった。

大型二輪の試験を受けるのは二人だけで、偶然私の横の席に座っていた。

少しやんちゃな人だったが、お互い二人しかいなかったので、

話が弾んだ。

「ちょっと緊張しますね」

とか話しかけてくれたので、緊張が解けた。

短い期間だったので、中々話す機会がないので、結構楽しかった。

 

しかし、本番当日、台風が直撃する最悪の天候になってしまった。

さすがに、今日はないだろう・・・と思ったけど、

本格的に上陸してないから大丈夫と、何故か決行。

 

横風がかなり強い悪天候で、おそらくバイクが風でよろける・・・と思われた。

案の定、普通二輪を受けていた子が、風の影響で全然調子が出ておらず、

簡単な一本橋を失敗していた。

 

私はこの風で完璧な運転は不可能と判断して、

とにかく減点してもいいから失敗だけは避けようと決めた。

一本橋もタイム無視して、直行。

他のコースも全てタイム無視。

減点されるが、総合点で合格するのは知っていたので、

問題なくゴールできた。

 

結果、合格したのは大型二輪を受けにきた、二人だけで

ほとんどの人が不合格だった。

おそらく、風がなかったら合格できたかな。。。。